習近平が3時間超を費やして語った「あまりに強大な夢」の中身【12,389字レポート】
〔PHOTO〕gettyimages
64歳の習近平総書記は、いまや権力の絶頂の秋(とき)を迎えた。18日に開幕した第19回中国共産党大会は、まさに「習近平の習近平による習近平のための一人舞台」と化している。人民大会堂に集まった2338人の代表らは連日、まるで金太郎飴のように「習近平総書記の偉大さ」を口にする。この人民大会堂で起こっている「個人崇拝運動」は、まもなく中国全土に拡散していくことだろう。5年前、習近平総書記が登場した際に、私がこのコラムで予言した「毛沢東時代の復活」が、いよいよ現実のものとなっていきそうだ。また、習近平総書記が、5年後に引退する気などさらさらないことも判明した。後述する「報告」にあるように、82歳を迎える2035年まで「皇帝」として君臨するつもりなのだろう。そう言えば、毛沢東主席も、82歳で死去するまで、共産党主席のポストを手放さなかった。
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近藤 大介