夏と冬で撮影を分けるリアリティの追求 横浜流星主演『正体』メイキングスチール
藤井道人監督映画『正体』のメイキングスチールが公開された。 本作は、染井為人による同名傑作小説の映画化。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木が姿を変えながら逃亡する343日間を描く。鏑木を横浜流星が演じるほか、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之らが出演している。 【写真】『正体』メイキングスチール 2023年7月にクランクインし、劇中の季節と実際の季節が合うようにという藤井監督のこだわりのもと撮影がスタート。 これまでもタッグを組んできた藤井監督と横浜。約4年前、「横浜流星主演で長編映画を作る」と決めた藤井監督がその1本目として企画を立ち上げた本作。藤井監督は「順番が前後してしまいましたが、このタイミングで撮れてよかったとも思っています。最終形態に近いくらいお互いを知り尽くしていますから」とコメントを寄せている。 鏑木決死の逃亡劇に一層のリアリティを帯びさせるため、夏と冬に分けて撮影が行われており、撮影を夏と冬に分割したことで「撮影済みのシーン」を客観的に見直し、「これから撮影するシーン」の整理や「作品全体」を俯瞰する時間を確保したそう。その上で脚本を練り直し、いくつか新たなシーンも加えられたという。 『正体』は11月29日(金)より全国にて公開。
シネマカフェ シネマカフェ編集部