J-WAVE『SONAR MUSIC』最終回! 音楽と誠実に向き合った8年間、あっこゴリラや歴代ゲストが想いを語る
「音楽カルチャーにリスペクトを持って楽しんでいこう」
番組ではその他にも、歴代レシーバー&オペレーターなどもコメント出演。錚々たるゲストたちがコメント・電話出演し、最終回を盛り上げた。 あっという間にエンディングの時間になり、あっこゴリラはたくさんのゲストからのメッセージに感謝を伝えつつ、最後に自身の思いを語った。 あっこゴリラ:あっこゴリラはラジオナビゲーターと言ってもらえるときもあるけど、全然“ぽくない”でしょ。この番組でお仕事をするか、しないかって話になったときに、私は「言いたくないことは言わない。それでもいいならやらせていただきます」って伝えていたので。ということは、ラジオナビゲーターとしては、もしかしたらどこかすごくダメダメなところもあったと思う。なんだけど、私なりに誠実に向き合いたかったの。音楽にもだし、メディアにも。だから私自身がプレイヤーとしてされたくないことはしたくないってすごくあったから、例えば年齢とかセクシュアリティとかの属性と評価を結びつけないとか、そういうことを潔癖なくらい初期の頃なんて言っちゃってて。このスタンスは私にとってすごく大事だったの。誠実に向き合うために。 一方で、「でもこれはマジでみんなを困らせたと思う。」と、あっこゴリラは続ける。 あっこゴリラ:だからスタッフのみなさん、マジでごめん。でも、こんな私を今までいさせてくれて。『SONAR MUSIC』の全員が話をちゃんと聞いてくれたんですよね。だから最後まで、私の中でも誠実に、メディアにも音楽にも向き合いきれたなと思っています。リスナーのみなさんも、私は後釜なのにすごく温かく受け入れてくれて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。この番組ってニッチなことを特集するクレイジーな番組じゃん。でも私はこの番組じゃなかったらとっくに辞めてましたね。私はそれまで社会人経験もなくて音楽だけやって生きてきたので、「このお仕事をやってよかったのか」って葛藤はずっとあったんです。ラッパーとしてもスランプに陥った時期でもあったから。でもこの仕事をやってよかったと心から思えるアルバム『キメラ』ができたんですよ。 あっこゴリラ:これは自分の中では最高傑作のアルバムができたと思っていて、この番組がなかったら絶対にできなかったアルバムだし、リスナーには聴いてほしいなって思います。私は『SONAR MUSIC』のおかげでラッパーとして一皮剥けたと思っていて、音楽がもっと好きになったし、やってよかったと思った。これからも壁にぶち当たっていくと思うけど、その度にこの番組をやっていてよかったなって思うと思います。『SONAR MUSIC』のDNAを継承していって、これからも音楽というカルチャーにリスペクトを持って楽しんでいきましょうよってことですよ。私も『SONAR MUSIC』が終わってもこの気持ちで音楽を楽しんで、自分の音楽を追究していってやっていこうと思います。みなさんとも、どこかの世界線で交われることを楽しみにしています。 さまざまな音楽を深掘りしてきた『SONAR MUSIC』。J-WAVE NEWSでは、一部のオンエアを記事としてアーカイブしている。