7回を投げ終え、ベンチ前で話し込む大関と海野（右）（撮影・柿森英典）

　◆楽天2―9ソフトバンク（11日、楽天モバイルパーク） 　逆転勝ちを収めた一戦でクローズアップされるのは3回の積極走塁だろう。1死一、三塁の場面で1番川瀬晃が左翼やや奥へ犠飛を打ち上げて1点差に迫ると、一塁走者の緒方理貢も同時にタッチアップ。この走塁が生きた。 ■体を思い切りねじって…これぞ今宮！詰まりながらもタイムリー【動画】 　続く今宮健太の中前打で、緒方は生還した。2点を先制された直後に同点としたことで、最終的に9―2の大勝につなげた。「理貢（緒方）の好走塁がタイムリーにつながりました」。今宮も感謝するほどの好走塁だった。 　そんな一戦で勝利投手となったのは先発を務めた大関友久だった。7回を投げて4安打2失点。8月12日の楽天戦で今季7勝目を挙げて以降は勝利投手の権利を持ちながら白星に恵まれない日々が続いただけに、試合後は満面の笑みを浮かべていた。自己最多の8勝目も喜びを倍増させたはずだ。 　一方、安堵（あんど）の表情を浮かべていたのは5試合ぶりに先発マスクをかぶった海野隆司だった。こちらは現在、大関の先発時しか出場機会を与えられていない。そのためこちらも最後にチームを勝利に導いたのは大関同様、8月12日だった。 　「やっと勝てました。ずっと（チームを勝利に導けない）責任は感じていたので。これを励みに、また頑張りたい」。ここから先は短期決戦を含め、重圧のかかる試合が続く。ここで負の流れを断ち切れたことは、チームにとってもプラスではなかろうか。（石田泰隆） 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事　小久保監督一問一答完全版】 「あれくらい打たんと来年危ないですよ」【▼小久保監督一問一答完全版は下記関連リンクから▼】から