“梅クライシス”日本一の産地で収穫量急減のなぜ 南高梅の産地・和歌山県、梅農家が悲鳴
さらに「J-クレジット」(温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度)への登録も視野に入れているという。真造さんは、これらの取り組みを通じ「理想的な循環型農業が確立できる」と前を向く。 私たちが日常生活で利用しているスーパーでは、一年を通じて野菜や果物が季節を問わず並んでいる。しかし、当然のようにあると考えている商品がある日突然、消えるかもしれない。 農産物は、顕在化する気候変動の影響を受けつつ、産地の関係者の努力や工夫を経て、商品として消費者の前に現れていることを忘れてはならない。
【写真】和歌山県みなべ町での青梅栽培・収穫、梅干し加工の様子、雹被害の様子など写真を見る(7枚)
伊藤 辰雄 :ジャーナリスト