ヤンキースの大きな〝穴〟を地元紙が指摘「左のリリーフがいない」
フアン・ソトが退団したものの、ブレーブスFA左腕マックス・フリード投手(30)を8年総額2億1800万ドル(約331億円)で獲得するなど、世界一奪回に向けて大型補強を続けるヤンキースの大きな〝穴〟が指摘された。 ニューヨークポスト紙(電子版)はダン・マーティン記者の「ヤンキースは左リリーフを欠いている」との記事を掲載した。 まず同記者は「現時点で、ヤンキースの勝ちパターンがどのような形になるかは明白だ。新たに獲得したデビン・ウィリアムズがクローザーの役割を担い、時にはルーク・ウィーバーがサポートし、試合を終わらせるだろう。イアン・ハミルトン、マーク・ライター・ジュニア、そして健康を取り戻したジョナサン・ロアイシガが重要な役割を果たすことを期待しており、ジェイク・カズンズが引き続き成功を収めることを期待している」と救援陣を評価した。 だが返す刀で「40人のロースターのどこにも左利きのリリーフ投手がいない」と大きな〝穴〟を指摘。右腕に偏った編成に疑問を呈した。 もちろんヤ軍フロントも手をこまねいているわけではない。同記事は「状況が変わる可能性はある。なぜなら、チームはホワイトソックスを解雇された後、シーズン途中にヤンキースに移籍し、昨年末に信頼できる選手として頭角を現したFAティム・ヒルと連絡を取り続けているからだ」とFA左腕との再契約に望みを託した。 ドジャースとのワールドシリーズでも登板したヒルとの再契約がまとまれば「左腕不在」は解消される。加えて「もう1人のベテラン左腕アンドリュー・チャフィンはFA市場に残っており、ヤンキースは過去にこの34歳の選手に興味を示していた」と獲得の可能性を示唆した。 実はヤンキースの〝左リリーフ不足〟は長い間、課題となっていた。「1年前、ドジャースからカレブ・ファーガソンとビクター・ゴンザレスをトレードで獲得し、この問題に取り組もうとした」と手は打ってきたという。だが「ゴンザレスは解雇され、ファーガソンはヒューストンに移籍したため、どちらのリリーフ投手もブロンクス(=ヤンキース)にとどまることができなかった」と期待外れとなった。 最後に同記事は「右腕トミー・カーンリーは昨年も左打者に対して効果を発揮し続けていたため、彼との再契約は否定されていない」と〝左キラー右腕〟にも着目したが果たして…。
東スポWEB