ニコール・キッドマン、出演作への思いを語る ― デビューから40年で生涯功労賞受賞
ーあなたの出演作のなかで、テレビで放映されたら釘づけになってしまう映画はありますか?
それは私以外の人に答えてもらわなければなりません。作品を世に送り出せば、辿り着くべき人の元に辿り着くものです。そこに、私が関与するべきではありません。 なぜなら、私は自分自身のために作品を作っているのではないからです。共有し、貢献し、世界の一部となるために作品を作っているのです。 規模にかかわらず、作品がそれぞれの居場所を見つけられたら幸いです。そして時に失敗作と思われた作品が、のちに息を吹き返すこともあるでしょう。
ー観客の反響に驚いた作品はありますか?
常に驚きがあります。様々な作品について、人々から声を掛けられます。そして、最も多くの人々に届いた作品が、必ずしも最も熱心な反応を呼ぶわけではありません。もちろん大ヒット作品もあり、「よし、うまくいった」と思えます。 人々の心に届く作品こそが重要なのです。私の存在がこうして人々に知られているということ自体に、いつも驚かされています。子供たちは「どこに行ってもお母さんのことを知っている人がいる」と言います。それには、常に驚かされます。
ーこれまで『ドッグヴィル』のような実験的な映画など、様々なジャンルの作品に出演されていますね。
『ムーラン・ルージュ』の後に、『ドッグヴィル』を撮ったんです!何百人もの歌手やダンサーがいた舞台から、突然スウェーデンの暗闇の中へと行きました(笑) しかしそこから、アレハンドロ・アメナーバル監督と『アザーズ』をスペインで撮影し、今度はパク・チャヌク監督と『イノセント・ガーデン』をナッシュビルで撮りました。 私はこうした極端さや感情を求めています。本当に極端な人生を送ってきたことでしょう!