マッケンローが全豪オープン優勝候補にジョコビッチを挙げる!「もう一度頂点に立つ可能性は高い」<SMASH>
四大大会の男子シングルスで7度の優勝を誇る元世界ランク1位のジョン・マッケンロー氏(アメリカ/65歳)が、同郷の元王者アンディ・ロディック氏(42歳)が司会を務めるテニス系ポッドキャスト『Served with Andy Roddick』に出演。その中で約1カ月後に開幕を迎えるシーズン最初の四大大会「全豪オープン」(2025年1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の優勝候補に、同大会を10度制しているノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)の名を挙げた。 【画像】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショットをお届け! 今季のジョコビッチは計12大会に出場し、国別対抗戦を除いた10大会のうちウインブルドンとパリ五輪、上海マスターズで決勝に進出。パリ五輪では初の金メダルを獲得すると同時に、史上最年長で悲願だった“生涯ゴールデンスラム”(全ての四大大会と五輪を制すこと)の偉業を達成した。 一方でツアータイトルは1つも獲得できず。ほぼ全ての功績を手中に収めたこともあってか、最近はモチベーション維持に苦戦している様子もうかがえる。 そうした中で先日ジョコビッチはパリ五輪で現役から引退した盟友のアンディ・マリー氏(イギリス/元1位)を新コーチとしてチームに招聘。マッケンロー氏は今回の“最強タッグ結成”が、好相性の全豪に向けてジョコビッチを良い方向に導いてくれると期待しているようだ。 「ノバク(ジョコビッチ)がメルボルンでチャンピオンになることを期待している。彼とアンディ(マリー)の新たなパートナーシップは非常にポジティブなエネルギーを与えると思うし、ノバクが準備をしっかりと整えた状態で全豪に臨むと確信している。アンディはノバクをよく理解しているし、テニスへの情熱も兼ね備えている。ノバクが勝つために予想外の戦略を提案することも恐れないだろう。ノバクはこれまでに全豪で10回優勝していて、お気に入りの大会でもあるから、もう一度頂点に立つ可能性は高いと思っている」 またマッケンロー氏は来月の全豪で史上最年少での“生涯グランドスラム”(全ての四大大会を制覇すること)達成が懸かる21歳の若きヒーロー、カルロス・アルカラス(スペイン/現3位)についても言及。体格差による優劣がつきやすい中で身長が183cmと小柄な点を少々心配していると述べつつ、最後には期待の言葉を送った。 「アルカラスはここ20年で最も才能豊かな選手であり、プレーを見るのも最も楽しいプレーヤーだ。一方で彼の身長が最大のライバルたちに比べて明らかに低いことは気掛かりな点だ。彼が常に高い打点でサービスを打つ選手たちと対戦した時には、相手がサービスで簡単にポイントを取る姿を見て、フラストレーションを感じるかもしれない」 「こんな私の心配が杞憂であることを願っているし、彼が王者として君臨し続けることを望んでいる。私は彼が四大大会のタイトルを少なくとも10回は獲得すると思っているが、もしそうなればそれだけでも驚異的なことだ」 果たしてマッケンロー氏の予想は当たるのか。男子テニス界の今後に注目だ。 文●中村光佑