【おむすび】結を敵視する沙智は「元五輪代表候補」 陸上やめた理由は摂食障害か
27日のNHK連続テレビ小説「おむすび」第43回で、栄養士学校で学ぶヒロインの結(橋本環奈)にクラスメートの沙智(山本舞香)がつらく当たる様子が引き続き描かれた。 生徒が入院患者役と担当栄養士役に分かれて行うカウンセリング実習。患者役の沙智は結から食事の大切さを訴えられても「食べたない」を繰り返し、理由は「あんたが嫌いやから!」と言い放った。さらには「患者の気持ち、何も分かってへん」と言い、自身は「分かるよ。ずっと入院しとってんから」と続けた。 【写真】10年前 17歳の山本舞香 初対面から、ギャルスタイルの結に「なめとん?」などと絡み、結を拒んできた沙智。劇中、病室の回想映像も差し込まれ、手つかずの病院食や点滴パック、ベッドに寝る姿が映った。やはりクラス仲間の森川(小手伸也)は「もしかしたら、ご病気が理由で陸上をおやめになったのかもしれませんね」と語った。 スポーツ栄養士を目指す沙智は高校時代、2年生でインターハイの陸上1500メートルで優勝し「北京五輪候補か」と記事になった過去があった。「何で陸上やめたん?」という結のぶしつけな問いかけには、怒りとショック、悲しみがまざったような視線を返すのみだった。 元エリート高校生ランナーに浮かび上がった入院歴と〝競技断念〟の過去。栄養士学校の授業では10往復走を難なくこなしており、体調は戻っているとみられる。病室の回想映像は、摂食障害の可能性も想起させる。 女性アスリートでは、摂食障害(拒食症、過食症)が切実な悩みになっている人も現実にいる。体重を意識するあまり、食べることに罪悪感をおぼえてしまうケースも。一時は競技ができなくなった例も競技団体などを通じて紹介されている。 結も社会人野球チームの投手で恋人の翔也(佐野勇斗)に栄養アドバイスを送っている。この日の放送では、「夕食の白米は270グラム」という決まりからお代わりを控え、物足りずつらそうな翔也の表情が映った。 沙智と結と翔也。アスリートの食事管理が浮き彫りになった。
東スポWEB