鈴木聡美 競泳女子平泳ぎ100m・200m代表「変化を躊躇したら先に進めない」
競泳・パリ五輪日本代表の鈴木聡美(ミキハウス・33)が開幕を前に絶好調だ。 キッカケとなったのは、’22年12月のジャパンオープンだったという。 【画像】池江璃花子の美しい肉体美…!パリ五輪選考会で見せた「鍛え上げられた身体」 「当時、まったくいい記録が出ていなかったんです。さすがにこのままじゃダメだなって……」 競泳選手にとってフォームの改造は、リスクを伴う大きな賭けだった。だが、それまでの大きなストローク(腕のかき)からテンポアップした泳ぎに変えると、目に見えて結果が表れた。 「(練習の強度も上がり)最初はえげつないくらい息も上がるし、キツかった。ただ、やっているうちにだんだん身体に馴染んできて、『これイケるかも』って積極的にトライできるようになったんです」 100m平泳ぎでは、今年3月の五輪選考会で自己ベストとなる念願の1分5秒台をマーク。6月下旬には、ターン後の壁蹴りの方法を変えたことも明かした。 「少し足を開いたほうが強く蹴れるんじゃないかと思って、最近取り組んでます(笑)。不安? 私の場合は、変化を取り入れることを躊躇(ちゅうちょ)していたら先に進めないですからね」 日本競泳史上最年長の33歳での五輪出場についても話題だが、「そこは何も考えていません。とにかく自分の記録を超えたいという思いだけで突っ走ってきました」と笑い飛ばす。 目指すは「自分超え」。パリでも自己ベストを更新できれば、どんな結果になっても不思議ではない。 『FRIDAY』7月26日・8月2日合併号より 取材・文:栗原正夫
FRIDAYデジタル