岸和田市長「不適切な不倫関係にあった」 会見を開いて謝罪
大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)は6日、市役所で記者会見を開き、政治活動で関わりのあった女性と性的関係を続けたことをめぐり大阪地裁で和解したことについて、「一定期間、一般女性と不適切な不倫の関係にあった。心から謝罪したい」と述べた。性的関係の強要、セクハラ、パワハラは否定した。 【写真】報道陣に囲まれ、一問一答でやりとりする岸和田市長 永野氏が報道陣に公開した和解調書によると、大阪地裁は両者の関係を「雇用を左右しうる優越的な立場にあって、社会的な上下関係がおのずと形成されていた」とした。さらに永野氏は配偶者がいる公人であり、「性的関係を持つことは自制すべきだったという非難を免れない」と指摘した。 永野氏は会見で「対等な人間関係のつもりだった」とし、「自分が上下関係を感じなくても、相手が感じるということはある。しっかりと胸に刻んでいきたい」と述べた。ただ、「従わざるを得ないような関係であったということではない」とも語った。 和解での解決金500万円については、「当事者がみんな前向きに生きていけるように、裁判に至ったことを私が謝罪して払うことになった」と説明。「非はないと申し上げてきたのは、刑事責任や賠償責任がないという意味だ」と強調した。 永野氏が所属する地域政党・大阪維新の会(代表=吉村洋文大阪府知事)は4日、永野氏の離党勧告処分と、8日までに説明責任を果たさなかった場合は除名とすることを決定。永野氏は除名の場合、辞職する考えを示していた。(田中章博、岡純太郎)
朝日新聞社