村田真一氏、オコエ瑠偉 三塁憤死に苦言 4点ビハインドの3回次打者は岡本 状況をしっかり読んで走れ
◆JERA セ・リーグ 広島6―2巨人(20日・マツダスタジアム) 12安打で2点。初回から塁をにぎわせていただけにもどかしい敗戦やったね。若い井上が初回に4点取られたのが、もちろん痛かったんやけど、反撃のチャンスもあった。そんな中で3回のオコエの三塁憤死。これは本当に痛いミスやったね。 【動画】オコエ、フルスイングで快音 2死一塁からオコエは(坂本)勇人の右前打で三塁を狙った。でもね、試合の状況はまだ4点ビハインドで、次打者は一番の得点源の(岡本)和真。止まっていれば一発出たら1点差になる好機だったわけで、100%セーフでなければ行ってはいけない場面やった。決して絶好調とはいえない森下はそりゃ助かったはずよ。阿部監督は一言で表すならスモールベースボールを目指している。積極走塁はもちろん大事やけど、それは状況をしっかり読んだ上でのことよ。 結果、流れをつかみきれず敗れたけど、悲観することもないよ。今、打線は毎日試行錯誤しながら組んでいる状態。この試合は3回得点圏に走者を置いた状態で和真に打席を回し、そのうち1回はタイムリーが出た。その状況をいかにつくるかがこれからも大事よね。 だから打線のつながりを生む上で欠かせない勇人が3本打ったのは大きいね。まだ本調子ではないけど、これがきっかけになって復調してくれば、やっぱり3番に置くのが今の打線では落ち着くと思う。長打力もあるし相手バッテリーに対するプレッシャーが違う。投手陣は防御率どおり、踏ん張ってくれている。あとは打線だけや。(スポーツ報知評論家・村田 真一)
報知新聞社