SCSKがネットワンにTOB、1株4500円で-プレミアム25%
(ブルームバーグ): SCSKは6日、ネットワンシステムズの株式を公開買い付け(TOB)で取得すると発表した。買い付け価格は1株4500円で、6日終値を25%上回る。
完全子会社化を目的としていることから、買い付け予定株数の7944万株を全て買った場合、約3575億円になる。買い付け予定数の下限は所有割合で66.67%となる約5296万株に設定し、下限に満たない場合は買い付けを実施しない。買い付け期間は7日から12月18日まで。
発表資料によると、デジタル化の急激な進展によって情報通信(IT)サービスの需要が高まる中、SCSKは変化に能動的に対応して戦略的ポジションを確立する必要があると認識。両社は2023年9月中旬から事業構想や戦略について継続的に議論を重ねてきたという。経営統合することで、中長期的にアプリケーション領域とITインフラ領域が一体となったサービス提供を行う事業基盤を構築できると判断した。
SCSKはTOBに必要な資金について、三井住友銀行から上限2735億円の借り入れを行うとしている。
ネットワンは、今回のTOBに賛同の意見を表明するとともに、株主に対しては応募推奨することを決議した。一連の手続きによって、株式は上場廃止となる見込み。
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Kazuyo Sawa