「品川の南にあるのに“北品川”」的な駅、実は多い!? 「地名と駅名は違う!」勘違いの悲劇が
東川口駅(埼玉県・JR武蔵野線/埼玉高速鉄道)
川口駅はJR京浜東北線で、東京都から埼玉県に入り最初に停車する駅です。ほぼ北に向かう同線がつぎに停車するのは西川口駅で、方向としては多少のズレを感じますが、さらに意外な場所にあるのが東川口駅。なんと、その所在は川口駅から北に約6km離れたところなのです。 川口駅からの移動は京浜東北線で3駅先の南浦和駅で武蔵野線に乗り換え、さらに2駅進む必要があり、所要時間はおおむね20分が目安となります。「川口駅のすぐ隣だろう」というくらいに考えていると、大きな間違いです。
「東●●」が「●●のすぐ近く」だと思っていると痛い目に
「東西南北+地名」の駅が、本家の駅から“かなり離れている”ケースも多々あります。
東中山駅(千葉県・京成本線)
東中山駅は千葉県船橋市に所在し、周辺には京成中山駅、下総中山駅、原木中山駅など「中山」を名乗る駅が複数あります。ところが、首都圏でそのものズバリの中山駅は、遠く離れた神奈川県横浜市で、JR横浜線と横浜市営地下鉄グリーンラインが乗り入れる駅です。 もし「中山」という地名だけで神奈川県民と千葉県民が話をすると、それぞれ横浜市と船橋市をイメージしてしまい、やりとりがちぐはぐになってしまうかもしれません。ちなみに中山駅は高知県のとさでん交通伊野線にも存在します。
南大塚駅(埼玉県・西武新宿線)
大塚駅は、JR山手線で、メジャーでもマイナーでもない、わりと中間的な存在の駅で、東京に唯一残る都電、荒川線との乗り換え駅でもあります。ところがその荒川線で大塚駅から南に進んでも、南大塚駅はありません。 じつは南大塚駅は遠く離れた埼玉県川越市、西武新宿線の本川越駅の隣にあります。こちらは急行通過駅で、周辺住民や利用者以外への知名度は高くありません。知り合った人に住んでいる場所を聞いて「南大塚です」と言われた場合、「23区内の良い場所に住んでるんだなぁ」と勘違いするかもしれません。 ちなみに、JR大塚駅は「豊島区南大塚」に所在。その大塚駅の南にある東京メトロ丸ノ内線の「新大塚」駅は、「文京区大塚」にあります。