機械式をもっと身近に!“アンダー10万円”で手に入る国産メカニカルウオッチ5選
■5.いつまでも廃れることのないスタイルがある
ORIENT STAR 「クラシック エレガント RK-AU0002S」 8万1400円 日本の時計産業は、スイスなどヨーロッパの伝統的な時計文化を意識しながら発展してきた。 “輝ける星”をイメージした「オリエントスター」もまた、スイス時計への深い敬意を持ちつつ、日本の時計の理想形を追求しながら技術やデザインを高めており、今では日本を代表す高級機械式時計ブランドとなった。 「クラシック」コレクションは、よい時計とはこういうものであるというデザインを表現したものであり、そこには普遍的な美しさがある。 インデックスはローマン数字で針はブレゲ針、ダイヤルにはギヨシェ風の凹凸仕上げを入れ、12時位置にはパワーリザーブ表示を備える。時計デザインのアイコニックな表現を巧みに取り入れることで、いつまでも愛し抜けるクラシックウオッチとなるのだ。 サイズ:直径38.7mm×厚さ12.8mm 海外のジャーナリストと話をすると、日本の時計ブランドへの興味の高まりを感じる。そもそも品質も技術も高い上に、日本文化のファンも多く国家ブランド指数も高いのだから当然であろう。 しかもメンテナンスを日本国内で行えるので、長くつき合っていくことを考えるなら日本の時計を選ばない理由は見当たらない。そういった状況に、今回のインフレ&為替という社会的状況が加わったことで、国産時計への追い風はさらに強まった。それはこの「アンダー10万円の機械式時計」という枠組みにおいては、特に顕著といえるだろう。
<文/篠田哲生>