大塚家具社長 ハイラインズとの提携で会見(全文1)価値観は父とまったく同じ
業績不振が続く大塚家具の大塚久美子社長は4日午後、同社と資本業務提携した「ハイラインズ」の陳海波社長と東京都千代田区の外国特派員協会で記者会見を行った。 【動画】大塚家具の久美子社長ら会見 業務提携や中国市場進出は?(2019年3月4日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大塚家具の久美子社長ら会見 業務提携や中国市場進出は?(2019年3月4日)」に対応しております。 ◇ ◇
大塚家具とハイラインズとの業務提携について
司会:皆さん外国特派員協会へようこそ。本日はゲストとして大塚社長、そして陳海波にお越しいただいております。2つの会社の先の協力についてお話をしていただきます。本日の日英の通訳は【メリー・ジョイス 00:02:23】が務めさせていただきます。ご案内のほうでは、中英の通訳が入るというふうにご案内をしておりますが、本日は基本的に日本語と英語での会見となります。中国語、中文の補佐という形で【タハラシンジ 00:02:37】さんにもお越しいただいております。では、大塚社長お願いします。 大塚:(英語)。業務提携につきまして、皆さん方のところに、お手元に資料があると思います。スクリーンをご覧いただければと思います。まず昨年12月に中国のイージーホーム社との提携を発表いたしました。これに2週間ほど前ですけれども、2月15日のハイラインズとの提携と増資の発表併せて、初めて全体像をお見せすることができたわけです。関係する登場人物、非常に多くて複雑ですので、お配りした図を元にご説明させていただきます。 全体の図の半分から右側、こちらが業務提携、半分から左側が出資ということで、あたかも車の両輪のようになって全体が出来上がっています。まず右側の業務提携ですけれども、ご覧のように柱が3つあります。本日はハイラインズの陳社長と共同の会見ということでございますので、クロスボーダーアライアンスを中心にご説明したいと思います。 図の右下のオーバーシーズAとオーバーシーズBをご覧ください。Bが本日いらしている陳社長の会社のハイラインズです。ハイラインズは日本の法人です。ハイラインズはシステム開発会社が元になった会社で、越境ECをやっています。非常に高い技術力を持っておりまして、アリババのECであるTモールで販売するためのプラットフォームを開発して、日本の企業がより簡単に確実に中国の消費者に商品を届けるということを可能にしました。 図の上に書いてありますAが中国で昨年売上1位となりましたイージーホームです。中国で200を超す大型店舗を持つ家具の小売でして、昨年アリババが大株主になりまして、インターネットとリアル店舗、これを融合する新しい形の店舗ということに本格的に取り組んでいます。ハイラインズとイージーホームはアリババを介して交流が始まりまして、そしてハイラインズさんがイージーホームと大塚家具をつないでくれたという経緯でございます。 大塚家具はこのイージーホームとの提携で、中国内に200店舗以上あるリアル店舗で大塚家具の製品を販売したいと思っています。リアル店舗といっても先ほど申し上げたとおり、イージーホームはすでにインターネットとの融合をかなり進めてきていますので、当然、インターネットでの販売がそこに含まれるということにもご留意ください。 併せて、ハイラインズと提携して、アリババなどのECマーケット上で日本製の商品を販売いたします。 次は左側の出資ということですけれども、こちらも柱が3本あります。まず真ん中にあります日中アライアンスファンドにご注目ください。実はイージーホームが上場準備中で出資がしにくい状況でありましたことから、このイージーホーム、ハイラインズ、大塚家具の3社の取引先を中心に、このアライアンスによってビジネスが拡大するだろうということで、それに期待したお取引先、約10社がファンドを組んで、18億円を出資することになりました。ファンドには中国と日本と台湾の企業が参加しています。 そして図の上段をご覧ください。同様に3社のアライアンスによる事業の拡大に期待して、アメリカの機関投資家、Eastmoreが約20億円を出資することとなりました。いずれも第三者割当による新株発行となります。 最後に図の下段ですけれども、今申し上げた38億円の増資に加えて、ほぼ同額の新株予約権の発行をいたします。割当先はEastmore、ハイラインズと、陳社長個人ということになります。 以上で最大76億円の資本増強になります。大塚家具が守りから攻めに打って出る体制が整ったことになります。大塚家具は日本はもとより、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国から良い商品を集めて日本の消費者に提供してきました。創業50周年になります今年、大塚家具は日本から一歩踏み出します。まずはイージーホームとハイラインズの協力を得て、中国のお客さまに私たちの商品とサービスを試していただきたいと思います。日本ブランドが中国で受け入れられ愛されるよう、皆さま方にもぜひ応援をよろしくお願いいたします。 以上です、ありがとうございました。