【奨学金申し込みを検討中】貸与奨学金の返還方法と選び方はどうすればいいですか?
日本学生支援機構の貸与奨学金は、貸与終了後7ヶ月目から返還が始まります(3月貸与終了の場合、10月から)。返還方法の種類は、第一種奨学金・第二種奨学金それぞれ2つあります。 この記事では、貸与奨学金の返還方法と選び方について解説します。
第一種奨学金の返還方法
無利子の第一種奨学金の返還方法には、「定額返還方式」と「所得連動返還方式」があります。 「定額返還方式」は、月々の返還額が一定の返還方式をいいます。「所得連動返還方式」は、所得に応じて月々の返還額が決まる返還方式をいい、第一種奨学金に採用された方のみが選択できます。 また、所得連動返還方式を選択した場合、保証制度は「機関保証」を選択する必要があります。したがって、「人的保証」を選択した人が所得連動返還方式を利用するには、機関保証に変更して、過去にさかのぼって一括で保証料を支払う必要があります。 返還初年度(返還開始から最初の9月まで)の返還月額は、定額返還方式によって算出された返還月額の半額となります。算出された金額での返還が困難という場合は、申請をすることで2000円(最低返還月額)での返還が可能となります。 収入によって返還月額と返還年数がどのように変動するかは、「奨学金貸与・返還シミュレーション」を使うことで大まかに把握できます。事前に確認しておくといいでしょう。日本学生支援機構の資料によると、5万円を4年間(240万円)借りた場合、「定額返還方式」では月額約 1万3333円(15年間)を返還します。 所得連動返還方式では、最初の1年目の返還月額は6666円(定額返還方式の半分)、就職して年収300万円を得た次の年は8600円/月、昇進して年収450万円になった次の年は、1万5400円/月、失職して年収100万円になった次の年は2000円/月(最低返還月額)、再就職して年収300万円となった次の年は8600円/月となっています。 このように、所得連動返還方式では、所得が高くない場合でも無理のない返還ができますが、返還期間が長期化するデメリットがあります。反対に所得が高ければ短い期間で返還できます。返還総額については、どちらの返還方式も同じになります。