新基準バット「芯に当たれば」1号放った豊川・モイセエフ センバツ
第96回選抜高校野球大会は第2日の19日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、昨秋の東海大会王者の豊川(愛知)は阿南光(徳島)に4―11で敗れた。豊川は10年ぶりの白星はならなかった。 【写真まとめ】前回大会のホームラン特集 豊川のプロ注目のスラッガー、モイセエフ・ニキータ(3年)は八回に大会第1号となる2ランを放ったが、試合後に笑顔はなかった。 豊川のモイセエフの主なコメントは次の通り。 ◇豊川・モイセエフ 試合に負けて悔しい。(本塁打は)後ろにつなぐ意識で打てた。2点差になって絶対勝てると思った。(新基準の低反発バット第1号)芯を外すと飛ばないが、当たれば(以前と)差はない。変化球の対応力を上げて夏に必ず戻ってきたい。 (阿南光の)吉岡投手は真っすぐの切れも良くスプリットも良かった。 (一回の中堅の守備で打球をうまく処理できずピンチを広げた=記録は二塁打)緊張感というか、体が固まってしまい、前に出るか悩んで悪い結果になってしまった。 甲子園はいつもの球場と空気感も声援もグラウンドの広さも違って、そういうところに一回から対応できなかった。 (ホームランの打席は)前の打席まで捉えることができていなかったので、後ろにつなごうという意識だった。打った瞬間はあまり覚えてなくて、球種も分からない。 (今大会第1号)それは良かったですけど、5打数1安打なのは悔しいし、何よりもチームが負けたことが良くなかった。 (吉岡投手がかなり配球を変えてきた)配球を読むとかできず、狙い球を絞れなかった。(相手投手の)2段モーションは(事前に)映像も見ていたし、ずっと同じだったので一回から気にならなかった。 (これで高校通算本塁打数は)16です。 (新基準の低反発バットは)芯で捉える時は飛ぶが、ちょっと詰まると外野の頭を越えないし、バッターは難しくなっていると思う。 (夏へ向けて)チームとしては失点が多いので、エラーやミスをなくすことをやっていきたい。自分としては変化球の見極めや、一球で捉える集中力をレベルアップして、もう一度、甲子園球場に戻ってきたい。