利用方法は?運転手は?「日本版ライドシェア」熊本でスタート
熊本朝日放送
タクシー不足を補うため、熊本で日本版ライドシェアが始まりました。 タクシー事業者が実施主体となり、一般ドライバーが客を乗せ運ぶ「日本版ライドシェア」。熊本県内ではタクシー会社9社が参入し、27台が順次運行する予定で、先陣を切ってタクルーや熊本タクシーなど3社13台が15日から動き始めました。 タクルーと契約し、ライドシェアドライバーとなった小林さん(20)。高校卒業後に立ち上げたネットショッピング会社の経営のかたわら、新たな挑戦をすると決めました。 小林さん 「とても緊張しています。元々運転が好きで。免許を取ってもしタクシー運転手になるなら3年の実績を経て2種免許を取る必要があるけど、ライドシェアだったら第一種免許で1年の実績だけで運転できるということで興味を持ちました」 コロナ禍で運転手が激減したタクシー業界。タクルーは稼働していない車両5台をライドシェア用に活用します。 田中杜旺アナウンサー 「普通のタクシーとの違いは、まずは天井灯がないこと、さらに料金メーターもなく支払いはアプリ上でキャッシュレス決済を行います」 実際にどのように利用するのか。熊本市中央区世安から熊本市西区二本木の熊本朝日放送までライドシェアで移動してみました。 まずは、タクシー配車サービスアプリ「GO」で、乗車地と目的地を入力します。 田中杜旺アナウンサー 「ライドシェアドライバー稼働中となっています」 今回はライドシェア車両に限定して配車をお願いすると― 田中杜旺アナウンサー 「ライドシェア車両が到着予定となりました。運賃は930円、乗車する前から運賃が確定しています」 数分後、小林さんが運転するライドシェア車両が到着しました。 現在、ライドシェアの運行が許可されているのは、熊本市、合志市など熊本交通圏で、稼働時間は金曜、土曜の午後4時から翌朝5時台までのタクシー需要が多い時間帯です。 小林さん 「時給1050円で、夜間の10時以降は1250円になります」 目的地に到着するとアプリ内で事前に登録したキャッシュレス決済方法で運賃を支払い、乗車完了です。 小林さん 「タクシーを呼んでも何十分も待ったり乗れなかったりする人に、少しでも早く目的地までお届けできるように頑張りたいと思います」 今後は平日の朝や夕方の時間帯への拡大、また公共交通が充実していない地域では、自家用車を使ったライドシェアも考えているということです。