【Mリーグ総括】7位・ビースト 鈴木大介「甘くなかった」中田花奈「来期は強気の麻雀見せたい」
麻雀のプロリーグ「Mリーグ」の2023―24シーズンは、パイレーツの2度目の優勝で幕を閉じた。17日の閉幕式後に9チーム36選手がインタビューに応じ、今期の戦いを総括した。(カッコ内は今期のレギュラーシーズン成績) ■7位・ビーストジャパネクスト ▽鈴木大介(30戦7勝=個人24位)「レギュラーシーズンで敗退してしまったので、(ポストシーズンを)すごく寂しい気持ちで見ていました。うまくいかなかったけれども、いろんな経験ができていいシーズンだったんじゃないかと思います。麻雀なんで卓についてしまえば同じなんですが、相手の1半荘の勝負に懸ける執念というか、必死度が伝わってきて、『甘くはなかった』というのが率直な感想です。プロの麻雀打ちになっても楽しく1年間麻雀に接していられたことはよかった。将棋の世界ではプロ歴30年くらいになるんですが、苦しいことが増えてくるんですね。Mリーグで強い人と1年通して気持ちも前向きに戦えたのは、よかったんじゃないかなと思います」 ▽菅原千瑛(23戦8勝=個人19位)「見ているときと実際にこの場に立つのでは、全然違うなと感じた1年でした。これまで麻雀プロとして個人戦でやってきたものがチーム戦になり、戦うときの気持ちだったりとか、背負ってる物の大きさだったりとかがだいぶ違うなって。勝てば喜びも何倍にもなりますが、負けたら悔しさも何倍にもなる。個人戦とは違う印象がありました」 ▽中田花奈(14戦1勝=個人35位)「Mリーグは大変だろうなと覚悟の上で参加したんですが、やっぱりまだまだ未熟だなって思うことがたくさんあって。チームに迷惑をかけてしまったことがふがいなかった。トップが取れないことで、いろいろな麻雀をMリーグの舞台で試したりとか、ぶれてしまったことが自分の中でもったいないことをしてしまったなと思います。麻雀を覚えて間もない頃から放送対局に出させてもらったことで、自分の型みたいなものが知らない間にできてしまってたんですけど、それをぶち破るチャンスにもなりました。あらためて自分の麻雀と見つめ合えるいい時間ではありました。やっぱり麻雀って面白いな、と改めて認識させてもらえたいい1年だったと思います。今はビースト(野獣)という名前に寄った麻雀に挑戦しているところです。だいぶ強気な麻雀に挑戦しているので、もし来期に出場できることがあれば、今までの麻雀と違うところを見せたいなと思っています」 ▽猿川真寿(29戦9勝=個人14位)「麻雀のプロになって23年くらい。環境も変わらず何となく続けていたところMリーガーになって、最初に大敗を喫したこともあるんですけど、それによって麻雀とまた真摯に向き合えるようになりました。やりがいがすごくあるので、充実した年になりましたね。新チームということで注目されたりフォーカスされることも多くて、そういう意味ではよかったと思います。勝利のビーストポーズに関しては、片手にすればよかったです。両手を毎回挙げるのがちょっと…(笑い)」
報知新聞社