メイクで「大人のかわいらしさ」を引き出すには?意識するべきは「〇(丸)」!【天野佳代子×長井かおり】
不機嫌に見えがちだからこそ、大人はメイクのアップデートが重要
天野さん 10年以上同じアイシャドウを使っている人や、チークやアイシャドウなどがカピカピに固まっている(ケーキングと呼ぶようです)という人、要注意です! 長井さん 変えるのが怖いという気持ちもわかります。私も新しいスマホを買ったのに、古い機種をいまだに使い続けています(笑)。変えたらより便利になることはわかっているけれど、日常の慣れから脱却をするのがなんだか怖いんですよね。 天野さん 新しい靴を履き始める感覚に近いのかもしれませんね。早く履きたいけれど、靴ずれしたら嫌だな、という。大人は失敗の経験があるからこそ、転ばぬ先の杖で、現状維持に努める。 長井さん でも、新しいアイテムを投入する=靴ずれしたり失敗したりするというマインドそのものが、もう古いのかもしれませんね。新調しても痛い目を見ないアイテムへと日々進化していますよね。 天野さん 私自身で言うと、アイシャドウはコーラル系を選びがちでしたが、ルナソルのアイカラーレーション Nの03のグリーンを試してみたんです。かつてなら「カーキなんて絶対無理」と避けていたところですが、透明感があっていい感じの影色になったんですよね。新しい色を試すのって楽しいな~!と再確認させられました。 長井さん 目で見た色と、自分の肌に塗ってみた色とでニュアンスが違いますよね。最近は自分の肌色を通した、ニュアンスカラーとして発色するものも多く、服がさらにおしゃれに見えるというのも特徴かも。 天野さん 私が駆け出し美容エディターだったころ、時間を見つけてはデパートのBA(ビューティアドバイザー)さんにメイクをしてもらいに行っていました。「何か買わないと…」と身構える人も多いとは思いますが、今はもっとカジュアルに「サンプルをもらいに来ました」というのでもOKな雰囲気。ぜひ、メイクのアドバイスをもらうべき。多くの人の肌に触れてきたBAさんだからこそのアドバイスはメイクの上達やアップデートに必ず役立つと思います。 長井さん ついでにデパートの売り場を一周して新色のチェックをするのもいいですね。私自身もいつもヒントをもらっていますが、トレンドはもちろん、今のみなさんのニーズに対する答えが新色には詰まっていると思います。難しそうだと避けていた色こそ、古いものを引っ張り出すのではなく新色で挑戦するべき。今ならきっと大丈夫ですよ! さあ次回も、ミモレではおなじみ・あの方が、長井メイクで大変身!! こちらもお楽しみに! 撮影/榊原裕一 ヘア&メイク/長井かおり(MAKEUPBOX) スタイリスト/程野祐子 構成・文/村花杏子 前回記事「まぶたのくすみがアイシャドウに? 67歳・天野佳代子さん、大人のヌーディーメイク」>>
長井 かおり