【大雨での避難】これは「避難所」に行くレベル!という雨のふり方の目安って?
9月に能登半島を襲った記録的な豪雨。避難が上手くいかず命を落とした方々のニュースは、今も記憶に新しいところ。また「線状降水帯」の発生などによる急な大雨が、災害に発展することも増えています。 【画像3枚】池上彰さん総監修で話題の書籍『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』の書影を見る
避難のタイミングがわからない…
では、ふり止まぬ大雨に見舞われたとき、どんな状態になったら「もう自宅を出て避難しよう!」と決めるべきなのでしょうか。私たちは、このくらいの雨なら避難するほどではない……とついつい思いがちですが、手遅れになってからでは命の危険も。 池上彰さん総監修で話題の書籍『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』(ダイヤモンド社)から、「大雨で避難するタイミング」を紹介します。 自分も家族も「いのちを守る」ための方法、ぜひ覚えておきましょう!
【クイズ】大雨から避難するべきタイミングは、次のうちどれ?
大雨がふり止まず、家の前の道路が水びたし。家を出て避難所に行ったほうがいいレベルの雨のふり方は次のうちどれ?
正解:③大雨から避難するタイミングは「カサをさしてもぬれるどしゃぶりで、道路に水たまりが広がる」とき
安全に避難できる最後のタイミングが、ここです。自宅より高い場所にある避難所へにげましょう。 じつは①(ゴーゴーと滝のような雨で、もう道路が見えないタイミング)、②(バケツをひっくり返したような雨で、道路が川のようになったタイミング)だと、もう避難には間に合いません! 雨で目の前が見えない状態での避難は転ぶ危険大。また、足元を流れる水の力は、想像以上に強力です。勢いよく流れる水が足首までの深さになっていたら、踏ん張れずたおれて流されてしまいます。 ①、②の場合は一軒家なら最上階に、マンションなら3階以上ににげる「垂直避難」をしましょう。
なぜ、非難が遅れてしまうのか?
危険なのに「大丈夫だろう」と思い込んでしまう心理を「正常性バイアス」といいます。 雨や風や雪はふだんからあるので、どこからが災害か判断がつかず「大丈夫」と思い込む人が多いのです。 災害時はこの「正常性バイアス」に惑わされず、的確な判断をしましょう。 近年、突然の豪雨に見舞われることがグンと増えましたよね。「このくらいの雨で避難するのは大げさでは?」と思っていると、気がついたら逃げ遅れて大変なことに……のような事態に、なりかねません。 自然災害が増えているこんな時代だからこそ、正しい防災知識を身につけて、命をまもる行動を選べる自分でいたいものです。
『いのちをまもる図鑑』
(池上 彰 監修/今泉忠明 監修/国崎信江 監修/西 竜一 監修/滝乃みわこ 著 1,485円・税込 ダイヤモンド社) いのちの危険は、意外と身近にひそんでる! クマに遭遇したら? 海で流されたら? アメがのどにつまったら? 池上彰が総監修! 突然のピンチに遭遇したとき、パニックにならずに行動するために知っておきたい知識が満載です。 イラストやコミックが豊富で、大人も子どもも家族で楽しめる1冊。これを読めば人生のリスクがぐんと減ります!
kufura編集部