センバツ2022 近江野球、全力で OBら、後輩にエール /滋賀
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に急きょ出場が決まり、20日の初戦を突破した近江。今の選手を知るOBたちも、後輩の活躍に期待を寄せる。【礒野健一】 2018年春夏、19年夏の甲子園に出場し、社会人野球・西濃運輸に所属する住谷湧也選手(20)は、初戦をテレビ観戦し「突然の出場にも動じず、粘り強い近江野球だった」と評した。山田陽翔主将(3年)とは中学が同じで、当時からよく知っているという。「僕と入れ替わりで入学したので一緒にプレーはしてないが、入学前に野球部について相談も受けた。悔いのない全力プレーをしてほしい」とエールを送った。住谷選手と同学年のエースで、同じく西濃運輸に所属する林優樹投手(20)は「自分たちの力を最大限に発揮してくれた。甲子園で近江ブルーのユニホームが躍動するのはうれしい」と喜んだ。 プロ野球独立リーグ・滋賀GOブラックスで今季から主将を務める長谷川勝紀選手(19)は「後輩の活躍はとても刺激になる」と目を輝かせた。初戦で九回に同点打を放った大橋大翔捕手(3年)は、長谷川さんが近江の正捕手だった時に入部。「一緒にノックを受けたこともある。あの場面で打てる底力は素晴らしい」と話した。長谷川さんの世代は、新型コロナウイルスの影響で高校最後の年の夏の甲子園が中止された。「子どもの頃から甲子園出場を夢見て野球をしてきたので、あの時の喪失感は忘れられない。それだけに、(出場を辞退した)京都国際の無念さ、悔しさも痛いほどわかる。その思いを胸に、次戦も精いっぱいプレーしてほしい」と力を込めた。