体積75%減少…村田製作所、世界最小「MLCC」開発
村田製作所は19日、世界最小となる積層セラミックコンデンサー(MLCC)を開発したと発表した。寸法0・16ミリ×0・08ミリメートルの「016008Mサイズ」で、現行最小品である0・25ミリ×0・125ミリメートルの「0201Mサイズ」と比べ体積を約75%減らした。0201を商品化したのは2014年で、10年ぶりに小型化が進む。24年度末のサンプル供給を予定するが、価格や量産開始時期は未定としている。 【写真】世界最小となる積層セラミックコンデンサー 016008では、スマートフォンやウエアラブル機器などへの採用を見込む。一時的に電気を蓄えたり、不要なノイズを除去したりするMLCCは、あらゆる電子機器に搭載されており、最新のスマホで最大1000個程度使われている。同社によると、電子機器の高機能化に伴う電子部品搭載点数の増加や、さらなる電子機器の小型化により、超小型品への需要が高まっているという。 村田製作所はMLCC最大手で、世界シェアは40%を有する。