【ベトナム】サイゴン川に国際旅客港整備を提案、HCM
ベトナムの港湾運営会社サイゴンポートは、南部ホーチミン市4区のニャロン・カインホイ港を国際旅客港に刷新し、サイゴン川流域の観光業活性化の起爆剤にすることを同市人民委員会に提案している。必要な予算額は6,250億ドン(約2,543万米ドル、36億7,200万円)を見込んでいる。VNエクスプレスが9月29日報じた。 国際旅客港の対象となるのは、現在のニャロン・カインホイ港の「エリア3」とK10橋の一部6万8,000平方メートルで、2025~27年の3カ年事業として、1,000人乗りのクルーズ船が接岸できる埠頭(ふとう)、フェリーターミナル、ヨットの係留施設や物流棟、バスターミナル、駐車場などを整備する構想だ。 事業費の30%はサイゴンポートが出資し、残りの資金は借入金を含めたその他の資金を活用するとしている。 同社は、ニャロン・カインホイ港はバクダン埠頭に隣接する市の中心部に位置し、トゥーティエム新都市開発地区の対岸という好立地にあり、過去にも最大1,100人乗りの旅客船を多く受け入れたことがあると優位性を強調。今もサイゴン川を周遊するディナークルーズ船が立ち寄っており、港湾機能を格上げすればさらに観光客を呼び込む足掛かりになると訴えている。 ホーチミン市人民委員会のファン・バン・マイ委員長は8月上旬にこの計画を検討する方針を示し、市計画建築局に総合計画案を作成するよう指示したという。