[MOM4974]金沢学院大附GK石山アレックス(2年)_「自分にとって聖地は等々力」川崎FU-15出身の“転入”守護神がPKストップ
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ Sponsored by アディダス ジャパン] [12.29 選手権1回戦 金沢学院大附高 0-0(PK4-3) 鹿児島城西高 U等々力] 【写真】「絶対に誰だか分からない」「オーラを失った」…ヒゲを剃ったガットゥーゾ氏 「自分にとって聖地は等々力です」。そう話す川崎フロンターレU-15出身の 金沢学院大附高GK石山アレックス(2年)が“ホーム”でPK戦を制する活躍を見せ、チームを2回戦へと導いた。 初出場の金沢学院大附は今季プレミアリーグWESTを戦った鹿児島城西高(鹿児島)を相手に堂々と戦い、スコアレスでPK戦に突入。両チームが3人とも成功する中で、先攻・金沢学院大附の4人目を務めた主将DF山下聖真(3年)が止められてしまった。 もともと山下はキック後に石山へキャプテンマークを渡すことになっていたが、まさかの失敗で涙ながらに託す形に。腕章を受け取った石山は「やっぱりチームを救うのもそうですけど、これを止めて自分も注目されたい」と強い決意でゴール前に立った。 その決意を結果で示した。相手の4人目のキックを見事にセーブしてタイスコアにすると、金沢学院大附が成功して迎えた後攻・鹿児島城西の5人目が蹴ったボールはクロスバーに直撃。2人連続でゴールネットを揺らさせず、PK4-3での勝ち上がりを決めた。 この日の会場はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu。石山にとっては川崎F U-13と同U-15時代のホームにあたる会場だった。「聖地」と表現する地での活躍に「PKを止めたというのも『ここが自分のホームなんだ』というのを自分の体で表せた。すごいスタジアムの力をもらったのかなと思います」と胸を張った。 当初は富山一高でスタートさせた高校サッカー生活だが、ジュニア時代にFCパーシモンでチームメイトだったFW丸山幹太(3年)からの誘いを受けながら、パスサッカーを展開する金沢学院大附に転入した。選択肢には関東の高校もあったものの、GKとしてザスパクサツ群馬(現ザスパ群馬)に所属した北一真氏が監督を務めていることや試合に出場できることなどを踏まえ、「自分が成長できる良いチーム」と金沢学院大附入りを決断。今冬は選手権でゴールを守り、チームに大きく貢献してみせた。 2回戦はU等々力で帝京高(東京B)との対戦になる。2007年3月生まれの石山は中学時代に同期だったDF田所莉旺(3年)との対戦が決まり、早速田所からは「おめでとう」との連絡が来たようだ。石山は対戦を楽しみにしつつも「しっかり叩きたい」とニヤリ。「(今日の活躍による注目は)まだまだ足りないです。自分の目標はプロなので、もっと勝ち進んで注目されたいです」と意気込んだ。