「そりゃ当然!」なクルマもあれば「マジでそれ?」なモデルも! カー・オブ・ザ・センチュリーのノミネート車100台のなかの気になるクルマ
フェラーリ 365GTB/4デイトナ(1968)
個人的にはCOTCのベスト10入りしてもおかしくないクルマかと。性能はロードカーのデフォだとしても、マラネロ特有の美しさはマスターピースですもんね。ちなみにフェラーリ 166(1948)とフェラーリ 250 GT ベルリネッタ(1959)も100台のリストに載せられています。
ホンダ・シビック(1972)
オイルショックの際、低燃費対応したCVCCなる機構を搭載した初代モデル。日本だけでなく世界中で売れまくったので、ノミネートも当然でしょう。なお、ホンダからは初代NSX(1990)もリスト入りしています。
マツダMX5ロードスター(1989)
これがノミネートされていなかったらなんとかセンチュリーのセンス疑われますよね。なにしろ、世界的なオープン2シーターブームを巻き起こした張本人ですから、ベスト5はともかくベスト10くらいには入れたいものです。なお、1978年の初代RX-7もノミネートされ、ロータリースポーツの面目を保っています。
ダットサン・フェアレディ240Z(1969)
サファリラリーでの活躍が印象深かった、ということでしょうか。あるいは、北米の票が集中したのかもしれません。また、残念ながらGT-Rはノミネートされておらず、日産はZのみという結果に終わっています。
トヨタ・カローラ(1966)
たしかに20世紀のなかでは存在感あったかもしれませんが、SUV真っ盛りの日本市場においてはノミネートされた価値も薄めかと(笑)。また、日産と同じくトヨタのノミネートはカローラだけですので、トヨタの影も薄めです。
ボルボ PV544(1958)
ボルボから1台だけノミネートされていますが、当時から古臭い雰囲気だったのにどうして? という疑問も。もしかして、アマゾンから始まる名作セダンシリーズのご先祖様とでも考えられたのでしょうか。
ルノー 4CV(1947)
ビートルやミニを猛追せんばかりの売れ行きだったのに、リスト100どまりに終わってしまった「農民車」。惜しい気がします。なお、同社からは16と5、そして現代ミニバンの祖ともいえるエスパスがノミネートされています。
アルファロメオ・スッド(1972)
ザックリいえばアルファの廉価モデルなんですが、ビートルやキャトルとは違い、いくらかイタリアの血潮でも評価されたのか、という感じ。同社は他に6C1750グランスポール(1930)、8C2300スパイダー(1931)、そしてジュリエッタ・スプリントクーペ(1954)といった「いかにもアルファ」なモデルがノミネートされています。
ウィリス・ジープ(1941)
戦時に生まれ、戦争シーンで活躍したモデルではありますが、やはり20世紀に影響を与えたクルマとしては外せないのかと。とはいえ、ジープの名は21世紀の誰もが知ってる名前ですからね。世紀をまたぐ影響力なんて、このクルマくらいかもしれません。そういう意味では、ベスト5入りしても不思議ではなかったクルマに違いありません。
石橋 寛