新潟産大附が甲子園初勝利、平野主将「体が小さくても甲子園で勝てる」【24年・夏甲子園】
<第106回全国高校野球選手権大会:新潟産大附2ー1花咲徳栄>◇9日◇1回戦◇甲子園 【トーナメント表】甲子園大会 2日目までの結果一覧 春夏通じて甲子園初出場の新潟産大附(新潟)が、優勝候補にも挙がる花咲徳栄(埼玉)を下して、記念すべき初陣を甲子園初勝利で飾った。 2回に1点を先制されたが、6回に千野 虹輝外野手(3年)の適時二塁打で同点とすると、1対1で迎えた7回に、4番の多田 大樹内野手(3年)が勝ち越しの左前適時打。大会屈指の右腕、花咲徳栄の上原 堆我投手(3年)を攻略してみせた。 投げては先発の宮田 塁翔投手(3年)が、花咲徳栄の強力打線相手に5回を6安打1失点。2番手の田中 拓朗投手(3年)は4回をわずか1安打無失点の好投で逃げ切りに成功した。 新潟大会でもノーシードから勝ち上がり、シード校を次々と倒してきたチームが、甲子園でも好投手を攻略して「ジャイアントキリング」を成し遂げた。 主将の平野 翔太内野手(3年)は「スコアボードを見て、勝利した実感が沸いた。走塁、守備はずっと鍛えてきた。どうやって相手を焦らせるかを考えています。自分たちは体も小さいですし、プロ注目選手もいないですが、こうして甲子園でも戦える。勝てることを証明できて嬉しい。多くの柏崎市の方々が見に来てくれて、勝利を届けることができて嬉しいです」と言葉を弾ませた。 吉野監督も「タイブレークなども想定して、先攻が有利と考え、準々決勝からずっと先攻を取ってきた。私自身、中学のシニアで監督をやっていて、学校が柏崎市から甲子園にという願いがありましたので、こうして1勝できてよかったです」と感無量だった。