山本耕史さん三成姿で武者行列「治部様～！」歴女熱い声援 笹尾山で大河裏話、岐阜・関ケ原町
岐阜県不破郡関ケ原町の関ケ原古戦場一帯で20日、「大関ケ原祭」（県、町主催）のメインイベントと「関ケ原合戦祭り」（同実行委員会主催）の最終日が開かれた。合戦祭りには8年ぶりに俳優山本耕史さんが参加し、トークショーや武者行列で駆けつけた歴史ファンらを沸かせた。 山本さんは2016年の大河ドラマ「真田丸」で石田三成役を演じ、2021年から関ケ原観光大使を務める。 三成陣跡などがある笹尾山（同町関ケ原）で行われたトークショーで、山本さんは「真田丸」制作の裏話を披露。「脚本の三谷幸喜さんが三成のことが好きで、劇中は堅物ながら、愛嬌のある三成像となった」と明かした。 作中では、三成の「私は無駄が嫌いだ」とのせりふが印象に残っているとし、「三成のまっすぐな生き様が表現されたシーン」と理由を語った。 その後、山本さんは甲冑（かっちゅう）に身を包み、三成役として武者行列に臨んだ。馬に乗り、笹尾山から陣場野会場（同）まで約1キロを移動。沿道には大勢の見物客が押しかけ、歴史好きの女性らが三成を指す「治部（じぶ）様」などと声援を送った。 武者を駒に見立て、巨大な将棋盤上で戦う「東西人間将棋」や、世界三大古戦場として関ケ原古戦場と連携しているゲティスバーグ古戦場（米国）とワーテルロー古戦場（ベルギー）の関係者を招いてのトークショーなども行われた。 （亀山裕斗）
岐阜新聞社
