生成AI登場でプログラマーは「大量失業」時代へ…それでも生き残れる“たった2種類”のプログラマーとは【立教大学ビジネススクール教授が解説】
「こんなプログラムを作って」と指定するだけで作成できる時代
これまではプログラミングなど専門家でなければ難しいからと、外注したり、プログラムの利用そのものを諦めたりしていた企業も少なくないでしょう。 ところがチャットGPTに、こんな機能を持ったプログラムを作ってと指定すれば、即座に指定したプログラミング言語でプログラムを作成してくれます【図表】。 もちろん、まだ完全ではありません。実際にチャットGPTが作成したプログラムが、正しく動作するという保証はありません。一見正しく動作しそうでも、バグ(虫、プログラムのミス)が潜んでいることも少なくありません。 これら生成AIが作成したプログラムを正しく評価するためには、プログラミング知識のあるプログラマーが必要です。ただし、そのための専門プログラマーは少数でかまわないのです。 さらに言えば、生成AIは日々進化しています。ミスのないプログラムが、手軽に作成できるようになる日もそう遠くはありません。
生成AI時代に「生き残れるプログラマー」はたった2種類
生成AI時代に必要なのは、AIを作成・操作するプログラムを作り出す高度な知識と技術を持ったプログラマーと、生成AIが吐き出したプログラムを点検するプログラマーの2種類だけでかまいません。それ以外のプログラマーは、やがて淘汰されていく可能性があるのです。 田中 道昭 立教大学ビジネススクール教授。戦略コンサルタント。シカゴ大学MBA(企業戦略・ファイナンス・計量経済専攻)。専門は企業・産業・技術・金融・経済等の戦略分析。日米欧の金融機関に長年勤務。テレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」コメンテーター。テレビ朝日「ワイドスクランブル」月曜レギュラーコメンテーター。公正取引委員会独禁法懇話会メンバー等兼務。 主な著書に『GAFA×BATH』(日本経済新聞出版)、『アマゾンが描く2022年の世界』(PHP研究所)、『モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか』(集英社インターナショナル)『経営戦略4.0図鑑』(SBクリエイティブ)、『GAFAM+テスラ 帝国の存亡』(翔泳社)ほか多数。
田中 道昭