「男性」報道に法的措置へ パリ五輪金のヘリフ―ボクシング
国際オリンピック委員会(IOC)は6日、パリ五輪ボクシング女子66キロ級金メダリストのイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が、自身の性別に関する医療記録についての報道に対し法的措置を取ると明らかにした。 AFP通信が伝えた。男性型の性染色体XYを持っていることなどを記した報告書が流出したと、インドのメディアなどが報じていた。 ヘリフは国際ボクシング協会(IBA)が主催した昨年の世界選手権では性別検査で失格になった。出場が認められたパリ五輪では、対戦したイタリア選手が開始46秒で棄権するなど圧倒的な内容で金メダルを獲得。性別を巡る論争が起こり、ヘリフはオンライン上で中傷を受けたとしてフランスの捜査当局に告訴した。 IOCは「出所が確認できず検証されていない文書に関する報道についてコメントしない」とした上で、「選手が現在受けている虐待に心を痛めている」と付け加えた。