宇野昌磨さん「ギネス認定はもらえなかったかもしれない」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
シニアデビューからの9シーズンをプレイバック
KENJI:ここからは昌磨くんがどんなスケート人生を歩んできたか。シニア転向以降のキャリアを振り返っていきたいと思います。2015-16シーズンは「KENJIの部屋」に出てもらった後に転向。シニア1年目のことは覚えていますか。 宇野:覚えています。僕にとって、このシニア1年目はすごく濃密な1年だったんです。特にシニアの初戦。ショートプログラムで3ミスしまして(苦笑)。4回転トウループをパンクして、トリプルアクセルでもパンク。両手をついてフリップからトリプルトウをやったんですけど、最初のトリプルトウと重複してキックアウト。ステップ2で、得点も52点くらいだったんですよ。僕の長い競技人生の中でもトップレベルでボロボロの演技をしまして……。それがシニアのデビュー戦。9位だったかな……順位も忘れるほどだったんですけど、そんな感じだったんです。でも、そこから次の大会に向けて気合を入れ直して。なんとかいい成績を残して、グランプリファイナルに出場したんです。ただ、世界選手権では気負いをしすぎてしまって自分の力を発揮できず。その後にアメリカで行われたチーム対抗の大会で、4回転フリップを初めて成功させたんです。 KENJI:史上初の4回転フリップでギネス認定。(4回転を)2016年に跳んでるんやね。 宇野:そうなんです。実はギネス記録がもらえるときって、ギネスに申請して、担当者が見ているところで成功させないといけないそうなんです。僕は、そのことを知らなくて。成功しているから、もうもらえるものだと思っていたんですよ。だから、その後のジャパンオープンで成功したから良かったんですけど、あのときに失敗していたら……。ギネス認定はもらえていなかったんです。 KENJI:そうなんや。ギネス認定は「目の前で見ないと」っていうルールがあるんだ。知らんかった。