知っておきたい大人の発達障害 ~もしかしたら、あなたも?
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「アメリカに留学した後、日本に帰ってきてからコンピュータ関連の企業に就職しました。学生の頃からじっと座っているのが苦手だったのですが、仕事を始めてみると様々な困難に直面しました。 プレッシャーがかかるとケアレスミスをくり返したり、不手際のあった取引先に対して衝動的に激しい怒りのメールを送ってしまって大問題になったり……。 職場ではずっと落ち着きのない『変わった人』と見られてきたと思います。ただ、それが単なる『性格』ではないと気付いたのは、8年前に初めて精神科医のカウンセリングを受けて、ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されたときのことです。つまり私は、30代半ばにして初めて自分の障害に気が付いたのです」 こう語るのは立入勝義氏(42歳)。事業開発とデジタル・マーケティング分野のコンサルタントとして、日米を股にかけて働いている。世界銀行やウォルト・ディズニー社などでの就労経験もあり、傍から見ると完全なグローバル・エリート。障害を抱えているとは思えない経歴だ。
本文:4,764文字
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週刊現代