ススキノガールズバー火災、放火容疑で捜査中の41歳男死亡
札幌市の繁華街・ススキノのガールズバーで11月にあった火災で、意識不明の状態が続いていた札幌市東区の男(41)が19日夜、死亡した。ガソリンを持ち込み放火した疑いがあり、北海道警は現住建造物等放火などの容疑で捜査している。 男は、全身にやけどを負い、意識不明の重体で搬送されていた。男と交際していた20代の女性従業員、30代と50代の男性客2人が重傷。20代の女性と30代の男性は今も入院中という。別の階にいた40代男性も軽傷を負った。 捜査関係者によると、男は事件前、市内のガソリンスタンドで「自家用」として10Lのガソリンを購入。現場付近に駐車されていた男の車から、ガソリンの携行缶も見つかった。当時店内にいた人は「火をつける様子を見た」などとも話したという。 入院中の20代の女性従業員は、事件前に男が「別れ話をしたら暴れた」などと道警に相談し、道警はDV事案として対応していた。 死亡により、刑事責任の追及はできなくる。今後、証拠を積み上げられれば書類送検するが、容疑者死亡のまま不起訴となる見通し。(鈴木優香、新谷千布美)
朝日新聞社