自転車を漕いで靴下作りを体験できる!? 日本一の“靴下の街” 奈良県広陵町にある画期的な工場とは
自転車で編む靴下とは?!人々へ靴下の魅力を届けるための創意工夫
チャリックスは、実際に工場で使われていた靴下の編機と自転車を融合した創喜オリジナルのシステムです。
糸の色を自由に選ぶことができるので、自分好みのオリジナル靴下をつくることができます。 自転車を漕いで靴下を編んだあと、スタッフがつま先の縫製やプレス仕上げを行ってくれることで、靴下の製造工程を直接体験できるようになっています。 このチャリックスへの想いについて、創喜の担当者は次のように話しています。 「『チャリックス』を通して、糸を組み合わせることで生じる履き心地の違いや、一般的な靴下との糸の違い、ローゲージの特徴を伝えたいと思っています。」 チャリックスをはじめ、ワークショップなど様々な企画を通して、楽しみながら靴下づくりに触れることができるのが創喜の魅力です。 このような体験型プロジェクトを始めた経緯について、前出の担当者は次のように話しています。 「自社で企画・製造した商品を販売するために、どうやったら弊社のことや産地のことを知ってもらえるかを考えると、やはり弊社の強みは作ることだと思いました。 そのため、実演販売のように作るところを見せたいなと思ったのがきっかけです」 物や情報が多い世の中で、多くの人の記憶に残り「また買いたい」と思ってもらえるブランドになるために、自分たちでしかできないことを取り組みたいと考えたそうです。 そこから至ったのが、創喜が得意とするローゲージソックスづくりを体験してもらうことでした。 このように楽しみながら靴下を学ぶことにこだわり様々な取り組みをしている姿勢が特徴の創喜ですが、もちろん、製造されている靴下の品質も一級品で、購入者からは好評を得ています。 とくにローゲージソックスは汗を吸ってくれるため、「靴が臭くならなくなった」と喜ぶ声が多いそうです。 また、創喜の靴下を気に入りチャリックスのリピーターになる人も多く、こうした方々からは「創喜の靴下が3足あれば、1年は靴下を買わなくてよい」という声もあがっています。 ※ ※ ※ 海外産の安い靴下に購入者が流れ、国産の靴下が衰退していくなかで、創喜は先代から受け継がれてた技術、機械を重宝して、品質の高い靴下を生産しています。 チャリックスは靴下の魅力を人々に届けるために誕生したプロジェクトのひとつで、楽しみながら靴下を学び触れるきっかけをつくっているのです。
Peacock Blue K.K.