「トマトは毎日食べるべき」専門家がすすめる「コレステロール値が下がりやすくなる」意外な食べ方とは
暑い夏はつい食事の内容が偏ってしまいがち。栄養バランスの乱れが気になる人も多いのではないでしょうか? 【写真】医者が教える、本当に摂るべき「必須サプリ」 不調との向き合い方をSNSなどで発信している鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の森田遼介氏は、“毎日の食事は健康の基本”として自律神経にいい食を推奨しています。なかでも、毎日取り入れるべき食材とおすすめされているのが「トマト」。前編【「お腹が鳴ったら食べる」は間違い…疲労・肥満・がんにも影響する“腸内環境を整える”食べ方とは】に引き続き、100通りの簡単なセルフケア(養生)の方法を紹介する同氏の著書『自律神経にいいこと大全100』より一部を抜粋・編集し、簡単に実践できる夏の食生活のポイントを紹介します。
トマトは毎日食べるべき最強食材
夏野菜であるトマトには様々なすばらしい効果があります。 美白・美肌効果や老化防止、むくみ解消、動脈硬化対策、急激な血糖値の上昇を抑える働き、血中アルコール濃度を抑える働き、胃の粘膜を保護する働き、心臓病や脳卒中の発症リスクを下げる働き、抗発ガン作用、髪の健康維持、視力維持など、こんなにもたくさんのメリットがあるのです。 食養生の基本として、「食材がかたよらないように」することは大切ですが、トマトは毎食でも取り入れてよい食材です。そして、特に「朝」は多めに食べることをおすすめします。起床後すぐの食事は血糖値が急激に上がりやすいですが、それをトマトが抑えてくれるからです。 理想としては、1日20mgのリコピンが摂れる量を食べましょう。大きなトマトでは1個、ミニトマトなら8~10個分になります。ただし、トマトの皮は消化しにくい食物繊維のため、食べ過ぎると消化器系に悪い影響を与える可能性もあるので、この分量を目安にしましょう。
オリーブオイルと一緒に摂る
トマトは、オリーブオイルを一緒に摂ることでコレステロール値が下がりやすく、非常に強い抗酸化作用を持つリコピンの吸収率が上がるという相乗効果が生まれます。 また、お酒を飲む時にトマトを食べることで、お酒単独の場合に比べて血中アルコール濃度が3割ほど低くなることや、体内からのアルコール消失時間が早まることが分かっています。 一方で、夏野菜であるトマトは、体を冷やす陰性食材になります。ですので、暑い日以外は基本的に温かいものを口に入れてから食べるか、スープなどに入れると栄養を無駄なく吸収できるのでおすすめです。 ちなみに、トマトは色によって期待できる栄養成分が異なるので参考にしてみてください。 赤:リコピン…動脈硬化や老化対策、美容効果 黄:ルチン…動脈硬化や高血圧対策 オレンジ:カロテン…免疫力UP、風邪予防 緑:クロロフィル…デトックス効果 紫:アントシアニン…糖尿病や肥満、老化、白内障、緑内障予防