2024年VCARBのチーム内当該成績を『F1』が公表…角田裕毅vsローソンの比較に困惑の声も…対リカルド&対ローソンの実情とは|F1
終盤6レースに限った場合、VCARB勢が最も飛躍したのはやはりサンパウロGPだろう。 雨で予選が日曜の朝にスライドとなったが、ここで角田は3番グリッド獲得と、予選でのキャリア最高グリッドとなった。僚友ローソンも5番グリッドと、チームそろって大躍進の予選結果に。 同日の決勝ではマックス・フェルスタッペン、エステバン・オコン、ピエール・ガスリーが赤旗による恩恵を受けて大きくジャンプアップしてそのまま表彰台を独占した形になったが、それでも角田はサンパウロGP決勝で7位フィニッシュを果たしている。これがサマーブレイク明け、待望の初ポイントとなった。 終盤6戦だけに限ると、アルピーヌ勢がサンパウロGPで躍進したこともあり、ガスリーとオコン、そして尻上がりにポテンシャルの上がっていったハースのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンが角田よりも多くのポイントを手にした。 だが角田の終盤6戦8ポイントという内容は、フェルナンド・アロンソ、セルジオ・ペレスと並ぶ点数でもあり、ライバル勢が強力になっていった中での2戦入賞(サンパウロGP&ラスベガスGP)ながら、十分に健闘した結果と言えるだろう。
6レースの結果を客観的に見ても、角田がローソンを上回っていたことは確か。 前年のニック・デ・フリースからリカルド、そしてローソンと、誰が僚友になっても角田は結果を示していた。それでも2025年のレッドブルシートを獲得したのは、角田ではなくニュージーランド人ドライバーだった。 角田としては引き続きレーシングブルズで僚友イザック・アジャと協力しつつも、予選と決勝では数字面でチームメイトを圧倒する成績を残せるよう、2026年に向けて粛々とできることを進めていくしかない。