「Copilot」が新しくなったら使いにくくなった? 改めて使い方を確認しよう
■ 「Copilot」がアップデートしたら使いにくくなった? 本連載で以前紹介したAIチャットツール「Copilot」は使われているだろうか。気になることを聞いてみると結構的確に答えてくれるので、日常的に使うようになったという方も少なくないのではと思う。 【画像】新しい「Copilot」 この「Copilot」が最近になってバージョンアップしたのだが、よく利用している妻が『使いにくくなった』ともらしている。アップデートでインターフェイスが変わると、最初のうちは使いにくいと感じるものだよね……と思っていたのだが、確かに『あの機能、どこいった?』というのがあって困惑する。 今回は新しい「Copilot」について、現状どうなっているのか簡単に説明しよう。 ■ 音声会話機能が実装された? まず新しい「Copilot」を起動すると、以前とは違う淡い色味のウインドウが表示された。[開始する]をクリックすると、何と呼べばいいのか尋ねられたので、適当に入力する。 すると画面上にいくつかのトピックが表示された。これらをクリックすると、その内容について「Copilot」が答えてくれる。 この画面を見ると、下のチャットウインドウの右にマイクのマークがあることに気づく。これをクリックすると、『ログインすればあなたと音声で自然な会話ができます』という案内が表示される。音声サンプルも用意されているので聞いてみると、流ちょうな英語で話してくれる。 案内に従ってMicrosoftアカウントでログインすると、『申し訳ありませんが、後で会話しましょう』とのメッセージ。残念ながら音声会話の機能が提供されているのは一部地域のみで、日本ではまだ提供されていない。いずれは提供されるはずなので、アップデートを待とう。 ■ 会話履歴のアクセス方法が変わった 妻が困っていたのは、過去の会話履歴が見つからないことだ。以前は画面右側に履歴がリスト表示されていたのだが、アップデートによりなくなってしまった。 試しに「Copilot」に『会話履歴を見たい』と聞いてみたところ、そんな機能はないと言われた。これは困る。 実際のところ、機能はちゃんとある。チャットウインドウの左側にあるCopilotマーク型のボタンをクリックすると、最初に見たトピックが並ぶ画面が表示される。 ここでチャットウインドウの左側を見ると、先程はCopilotマークだったところが、時計マークに変わっている。これをクリックすると、以前はリスト表示されていた会話履歴が一覧表示される。 ただし、以前AIで生成した画像は参照できなくなっている。これは今回の変更ではなく、以前からの仕様だ。生成した画像が必要ならば、早めに保存しておく必要がある。 ということで、機能としては減っていないものの、過去の会話にアクセスしづらくなったというのは確かだ。もっとも、過去の会話履歴を頻繁に見ることもないと思うので、呼び出し方さえわかればUIの改善と言っていいのではないかとは思う。 あと妻がもう1つ言っていたのが、『しゃべり方がなれなれしくなった』。確かに以前より……よく言えば親しみやすい、気軽な話し方になっている。もし気に入らないなら、『以前のような丁寧なしゃべり方に変えて』と言えば、その後の応答は変えてくれる。 この辺りはいずれ「Copilot」の人格というか個性というか、そういう形で分けてくれると嬉しい。まだまだ発展途上な感じはあるが、着実に進化しているのは確かなので、長い目で見守っていきたい。「Copilot」の正式提供が始まってから、まだ1年も経っていないのだから、多少の行き違いは仕方ない。 著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお) 1977年生まれ、滋賀県出身 ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。 ・著者Webサイト:https://ougi.net/
窓の杜,石田 賀津男