中国政府、株式市場の監督強化へ-リスクコントロール図る
(ブルームバーグ): 中国国務院(政府)は12日、株式上場基準を厳格化し、コーポレートガバナンス(企業統治)の改善を企業に求める指針を発表した。本土の株式市場を支える新たな取り組みとなる。
声明によれば、国務院は上場企業の「質の高い発展」を確実にするとともに、違法な株式発行を取り締まり、配当監視を強化する。中長期資金の市場投入も促進するという。
本土株の指標CSI300指数は12日、7営業日連続で下落し取引を終えた。相場回復の兆しが一時見えていた中国株だが伸び悩んでいる。
本土株は2月の安値以後、政府系ファンドの株式買い入れやクオンツファンド規制など一連の政策措置に助けられて反発したが、勢いを失いつつある。
国務院の指針発表は、本土株市場の終了後だった。香港に上場している中国本土企業から成るハンセン中国企業株(H株)指数はほとんど反応せず、2.1%安で引けた。
これとは別に、中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清主席は国営新華社通信とのインタビューで、投資家の権利保護と資本市場の安定確保が指針の目的だと述べた。
原題:China Vows to Tighten Stock Market Supervision as Rebound Stalls (抜粋)
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Charlotte Yang