なぜ独身時代から「賃貸」でなく「持ち家」にすべきか 元メガバンク支店長が教える「お金を回す仕組みづくり」
――お金は便利ですね。沢山増やせば、消しゴムもいっぱい。より良い関係で人と繋がっていれば、人生も豊かになりますね。好きなことを仕事に出来たら最高ですが、実際にはそれで食べていける人はごくわずかなのかもしれません。 菅井:これまで私はいろいろとお話をしてきましたが、私だって多少なりとも失敗をしています。その都度いろいろな人の力を借りたり、温かい言葉に救われたり、力をもらったりしました。いろいろな経験が今につながっています。結局、お金の使い方に正解はないんです。どういう方法で資産を増やすべきか、自分にあった方法を選べばいいのです。たまたま私はそれがアパート経営だったというだけ。お金が足りない、老後が不安という人は、お金に対する考えを少し改めて「貯める」から資産に「働いてもらう」という思考に少しだけ変えてもよいと思います。 ■自分株式会社 ――それだけでも全然違いそうですね。 菅井:大事なのは自分の老後や、今の生活にいくら欲しくて、そのためにはどうやってお金をつくっていけばいいのかを「逆算」して考えること。「簡単なこと」と思われるかもしれませんが、多くの方がそれをせずにただ「お金が足りない」と嘆いています。あなたは、「自分株式会社」の社長なのですから、5~20年後の人生中長期計画、つまりライフプランニングを自分で鉛筆をとって行いましょう。それをするだけでも全然違いますよ。お金を回すことを人に感謝し、人の信頼を得ながら丁寧にやっているとお金は増えていきます。 ――ありがとうございました! (構成/AERA dot.編集部・大崎百紀) 菅井敏之(すがい・としゆき)/1960年、山形県生まれ。学習院大学卒業後に、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。東京と横浜で支店長を務め、25年間銀行マン。48歳で早期退職。現在は10棟のアパート経営で年間7,000万円の不動産収入を得ている。また、人気講師として全国で講演やセミナーを行っている。現在は帝国ホテル内でお金に関する相談を受けている。著書に「お金が貯まるのはどっち!?」(アスコム)など。お金の専門家・菅井敏之公式サイト「お金が貯まるのは、どっち!?」(https://www.toshiyukisugai.jp/)
大崎百紀