新基準バット導入のセンバツ高校野球。注目選手は? 優勝候補は? 今年はプロ注が目白押しだ!!
■21世紀枠でも実力派。別海&田辺も要注目 優勝戦線は先述の報徳学園、八戸学院光星のほかにも、昨秋の明治神宮大会で優勝した星稜、同大会で準優勝した作新学院、タレントぞろいの大阪桐蔭、健大高崎も有力候補に挙がる。試合巧者の関東一、経験豊富な選手が多い広陵にもチャンスがあるだろう。 そして、21世紀枠として出場校に選ばれた別海(北海道)と田辺(和歌山)も実力校として注目したい。 別海は「牛が人口の8倍いる」といわれる別海町にあり、昨秋は部員16人ながら北海道大会ベスト4に進出した。別海中央中学時代に全国中学大会に出場したメンバーもおり、昨秋は北海道王者の北海を相手に終盤まで接戦を繰り広げた。 田辺は和歌山が誇る文武両道の古豪で、センバツは76年ぶり3回目の出場となる。昨秋の和歌山大会では市和歌山、智弁和歌山と県を代表する名門校を撃破。近畿大会出場と結果を残している。 チームの中心は強打の遊撃手である山本陣世。昨秋の智弁和歌山戦では逆転の満塁本塁打を放っている。 21世紀枠での出場校の最高成績は2001年の宜野座(沖縄)、2009年の利府(宮城)のベスト4。別海と田辺がその快挙にどこまで肉薄できるのか、期待は膨らむ。 新基準バット、左右の好投手、国際色豊かな強打者に21世紀枠。話題に事欠かない今春のセンバツが、今から楽しみでならない。 取材・文/菊地高弘 写真/時事通信社