奥川投手「1軍完走」 本社で力強く新年の抱負 県内球児に力もらった
●北國新聞社訪れ プロ野球ヤクルトの奥川恭伸投手=かほく市出身、星稜高OB=は5日、北國新聞社を訪れ、プロ6年目のシーズン開幕に向け「1年間、最初から最後まで、とにかく1軍で投げ続ける」と完全復活への決意を語った。過去3シーズン、度重なる故障に泣いた23歳の右腕は持てる全てをぶつける覚悟を示し、色紙に「一軍完走」と力強くしたためた。 奥川投手はリーグ優勝、20年ぶりの日本一に貢献した2021年以降、肘、足首、腰のけがに苦しんだ。昨年は、約2年ぶりの登板となった6月14日のオリックス戦で白星を挙げたものの、腰痛を再発して離脱した期間もあり、7試合の登板で3勝2敗、防御率2・76だった。 今回のオフは例年より早い10月に筋力トレーニングを開始。「1年間を戦い抜く体作りと腰痛予防のため」で、体重は2キロ増加したという。 年末年始はかほく市の実家で過ごし、中高の同級生と旧交を温めた。被災地の七尾をはじめ、県内で開催された野球教室にも多く参加し、「子どもたちが元気にボールを追う姿にパワーをもらった」と語った。 発生から1年が経過した能登半島地震については「僕たちは野球で、1年通して活躍する姿を見せるしかない」と話し、プレーで元気を届けることを約束した。