“かわいい”ソングが好きなあなたに贈る! 『アイマス』が描く魅力あふれるアイドルたちの楽曲レコメンド
『SideM』、『シャニマス』……ユニットが放つ“かわいい”の形とは
さらに、ブランドによってはユニット単位で“かわいい”を前面に出したものも。たとえば男性アイドルを題材にした『アイドルマスター SideM』で言えば、元子役3人によるユニット・もふもふえんが第一に挙げられるのではないだろうか。ユニット自体のかわいらしいイメージに加え、「もふ・きゅ~と・デイズ☆」や「からふる・とれじゃ~わ~るど!」のようなダンサブルなサウンド感は、“かわいい”ソングとしてドンピシャだ。 そして『アイドルマスター シャイニーカラーズ』のアルストロメリアもまた、“かわいい”ソングをたくさん持つユニット。アルストロメリアに代表される甘いダンスポップはもちろんのこと、「ラブ・ボナペティート」ではサビ冒頭の〈ポッシュ シュシュシュ シュシュシュシュシュ〉のフレーズに、歌はもとより振付も含めた得も言われぬ中毒性が。筆者はこの曲に、“踊ってみた”動画に対する高いポテンシャルを感じている。 そして、『アイドルマスター スターリットシーズン』ではブランドの垣根を超えたナンバーも。その名もズバリ「KAWAII ウォーズ」。フレンチポップ風のちょっぴりオシャレなナンバーで、サビのフレーズには「ラブ・ボナペティート」同様のクセになるポイントが満載の、間違いなく“かわいい”ソングだ。 実は本稿でご紹介した楽曲には、リリースから10年が経過したものも存在している。つまり、トレンドがどう移り変わろうとも『アイマス』シリーズのアイドルの個性とリンクしたオリジナリティあふれる楽曲の中に、その時代性と噛み合うものがすでに存在している可能性がある――と言えるのではないか。そう考えられるのは間違いなく、『アイマス』シリーズが20年近く歴史を積み重ねてきたからこそ。その中にある“今”のトレンドと噛み合う楽曲に再注目して、リリース/発表時点とは違った角度からも楽しんでみてはいかがだろうか。
須永兼次