ソフトバンク・周東佑京選手から意外な言葉「盗塁が必要ない野球になっているのかな」
プロ野球界屈指のスピードスターから意外な言葉を聞いた。「盗塁が必要ない野球になっているのかなと」。3度目の盗塁王に輝いたソフトバンクの周東佑京選手(28)が取材に答えた。 【写真】ニッコリと笑顔を見せる周東選手
強く遠くへ打球を飛ばそうと、多くの選手たちが肉体強化に力を注ぐ。盗塁などの小技を絡めた攻撃よりも、豪快な打撃で得点を挙げる「パワー野球」が日本でも進んでいると実感しているがゆえに、出てきた発言だ。
今季、チームでは中軸に山川穂高選手(32)らスラッガーが並んだ。アウトになるリスクもある盗塁。出塁しても、後の強打者のバットに任せた方が得策との意識が働き、企図を自重したこともあったと明かした。
それでも41個の盗塁を成功させたのは、さすがの一言。本拠地で決めると、「2盗3盗周東」と韻を踏んだフレーズが大型ビジョンに映し出され、スタンドは一気に沸く。
シーズンを終えて、痛みを抱えていた左膝を手術した周東選手。しっかり治して、来季も自慢の脚でファンを魅了してほしい。(渡辺直樹)