巨人25歳右腕が3年連続雪山トレ、体の開き対策にラケットも握る
巨人の菊地大稀投手(25)が24日、雪山ピンポントレに挑戦したことを明かした。今月に入り3日間にわたって北信越地方の雪山にこもり、気温氷点下10度の寒さに負けずにランニングなどを行い「フォーム作りをメインにしながらトレーニングもしました」と充実した表情を浮かべた。 現地ではトレーナーの提案で卓球を導入した。落下するピンポン球を、下半身を意識しながら下方向から打ち上げる練習を行い、投球時の課題である体の開きを抑えるために有効な“間”を養ったという。「あえて片目をつぶって制限を入れてやってみたり。間を大事にしました」と振り返った。 3年連続となった雪山トレでは、膝付近まで雪が積もる過酷な条件の中を6キロほど走り込み「天気は良くてコンディションも良かったけど(疲労は)やばかった」。自己最速を6キロ更新する160キロ到達を目指し、現地にあるトレーニング施設では理想のフォームを追求。「自分のなりたいように近づいてきている」と手応えを深めた。 23年は自己最多50試合に登板したが、今季は3年目で初の1軍登板なしに終わり、来季は育成契約で再出発。柔軟な発想で飛躍のヒントを探り、2ケタ背番号を取り戻す。(小島 和之) ◆G菊地の過酷トレ 1年目のオフは北信越地方の雪山にこもり「動物も裸なので一緒です」と半袖、短パンで走り込み。ボクシング映画「ロッキー」級の過酷トレを行った。2年目は雪山トレに加えて神奈川県内で滝行に挑戦。「滝に打たれたら体も軽くなりますし、自分自身に問いかけることができる」と精神統一にも取り組んだ。
報知新聞社