英議会下院で「安楽死法案」が可決 成人の“終末期”に限る
イギリス議会下院で、終末期患者に「安楽死」を選ぶ権利を認める法案が賛成多数で可決しました。 【映像】賛成派・反対派の声 「イギリス議会前には採択を前に、安楽死法案の反対派、賛成派双方が集まっています」(リポーター) 「(安楽死の)選択肢が与えられることは私にとって重要なことです」(賛成派 マーガレット・ワットさん<64>) 「安楽死の道が切り開かれると、安楽死を強要されているとプレッシャーに感じる人が生まれる懸念があります」(反対派 アルフィー・ケンワォードさん<35>) イギリス議会下院で29日、終末期患者の安楽死法案の採択が行われ、賛成330票、反対275票で可決しました。法案では安楽死を選択できるのはイングランドかウェールズに住む18歳以上の成人で、余命半年以内と診断された患者に限られ、医師2人と高等裁判所の承認が必要とされています。 法案の成立には下院で最終的な採択が必要なほか、上院でも審理されます。イギリスの安楽死法案は2015年に否決されましたが、22日に公表された世論調査では、国民の約7割が今回の法案を支持していました。(ANNニュース)
ABEMA TIMES編集部