1年分の汚れ きれいに 久松小児童が「橋磨き」 鳥取城跡の擬宝珠橋
鳥取市の国指定史跡・鳥取城跡の擬宝珠(ぎぼし)橋で16日、欄干や装飾部分にたまった1年分の汚れを拭き取る「橋磨き」が行われた。近くの久松小の5年生の児童約45人が、雑巾が真っ黒になるまできれいに拭き取った。 同小の5年生は、年間を通じて鳥取城跡周辺の地域や歴史について学んでおり、橋磨きも授業の一環。児童らは、市文化財課の細田隆博文化財専門員から鳥取城の歴史や擬宝珠橋が取り壊されてから復元されるまでの経緯などについて説明を受けた後、作業に取りかかった。 児童らは、欄干や宝珠形の装飾「擬宝珠」を壊さないよう、ぬれた雑巾で丁寧に拭いていった。岩本武さん(10)は「目に見えない汚れがあってびっくり。きれいになって良かった」と笑顔を見せた。 細田専門員は「次世代を担う子どもたちに鳥取城を身近に感じてもらい、地域に誇りを持ってもらえたら」と話した。
日本海新聞