「めちゃめちゃ大きなハンバーガーを作ってくれた」と北津留家との交流を語る渡会啓介

　小倉競輪場のミッドナイト「ウィンチケットミッドナイト競輪(F2)」が23日、初日を開催。3Rのチャレンジ予選に出走した渡会啓介(47歳・愛知=83期)に話を聞いた。 　以前、北津留翼(39歳・福岡=90期)の交友関係を聞いた際に意外な名前が出て驚いた記憶がある。それが渡会啓介だ。愛知支部で年齢も期も近いわけではない。北津留が「渡会さんとバーベキューとか一緒にやりました」と話してくれたのが妙に引っかかっていた。その渡会に北津留と仲良くなったきっかけを聞いてみた。 「僕が以前、車のレースのゲームにはまっていた時期があったんです。そうしたら同期の別所(英幸)君から“九州でうまい奴がいるぞ”って聞いて、それが北津留君だったんです。それで別所君、北津留君と同じ開催だった時に北津留君の部屋にそのゲームをしに行って、そこからですね。仲良くなったのは。彼はそのゲームのあるコースで全国でもトップクラスの順位でしたよ」 　それほど接点がなさそうな愛知支部と福岡支部の2人はゲームをきっかけに仲良くなった。それ以降も現在まで親交を深めている。 「何回か北津留邸に泊まらせてもらいました。彼はすごく優しいんです。学年が9個も違う自分にもね。みんなに親しまれる理由がわかりました。最初は(北津留の娘の)千羽(こはね)ちゃんが小学生だったんじゃないかな。その千羽ちゃんも養成所に入ったんですもんね。なんか感慨深いですね。入所する前も家に遊びに行ってきましたよ。本当にああいう強い選手と友だちになれて嬉しいですよ。周囲にはいないので。なんか妙にウマが合うんですよね」 　いろいろなエピソードも教えてくれた。 「マウンテンバイクに乗る練習も一緒にやらせてもらったこともある。自分では考えられないようなこともやるし、参考になりましたね。あとは家族みんなで自転車に乗っていた。子どもさんたちの学校が終わったら、北津留君だけじゃなくて奥さんや子どもも一緒にマウンテンバイクに乗って練習。僕が放置されたこともありましたね(笑)。この前は奥さんがハンバーガーを作ってくれて、北津留君がめちゃめちゃ大きなハンバーガー(写真で表現)を勧めてくれたんだけど、ちょっと無理かなって思って北津留君に譲って、僕は普通よりも小さいサイズを食べた。北津留君はその前に何か食べていたんですけどね(笑)。ペロリと平らげてましたよ」 　少し話を聞いただけでも輪界屈指の脚力を持ち、誰からも愛されるキャラクターである北津留の規格外ぶりが伝わってくる。渡会は北津留のホームバンク小倉に出走中。初日2着で準決勝に進み、19年2月以来となる小倉での決勝進出を目指す。(netkeirin特派員)