遺族「こんな悲しい事件はたくさんです」SNSでのいじめ苦に中3男子生徒が自死 遺族が門真市と加害生徒ら11人を提訴
▼提訴後 母親は「こんな悲しい事件はたくさんです」
提訴後に行われた会見で、母親が現在の心境を語りました。 (母親)「母として結局何もしてやれない無力感と息子を守れなかった自責の念にさいなまれています。いじめは犯罪です。他国では年齢に問わず刑罰になる。卑劣極まりない行為で人の心を破壊する者がなんの罪にも問われないのがこのような理不尽なことが罪を負わせることができる法律に変わることを強く願います。」 「今は強く気持ちを切り替えて全力で裁判に挑みたいと思います。こんな悲しい事件はたくさんです。」
警察が動くのは難しい?
Aさんの母親は、警察にも被害届を出しましたが、受理されなかったといいます。遺族側の弁護士は会見で「現在の枠組みでは難しい」と話しました。 遺族側の弁護士によると、言葉によって心が傷ついたとして傷害罪を適用する場合には、発言者に「病気にさせるための意思があること」が確認できないと立件できないといいます。 さらに、SNSは時間が経ったら消える設定にしておけば、証拠も残しにくくなるという側面もあるといい、SNS上の誹謗中傷で刑事責任を問うことはハードルが高いと話しています。