手遅れになる前に気付きたい、「心の休息」が必要な3つのサイン
会社勤めをしていると、体の健康と心の健康を別のものとして捉えがち。しかし、病気やケガで仕事を休むのと同様、心の問題にも休息は必要です。 自分自身のケアは、あなたと上司の双方にとって優先すべき事柄であるのを忘れてはいけません。 接客業、通信業、商売、教員などの職種を問わず、仕事のクオリティーと心理状態は密接に関係しています。レストランの仕事、模型製作、看護、農業といった手作業に依存する肉体労働であっても、心の働きは重要な役割を果たしているのです。 つまり、どんな仕事であれ、たまには心の休息が必要ということ。それなのに、多くの職場がいまだに現実に追いついていないのが現状ではないでしょうか。 そこで、日ごろよく耳にする、健康と職場に関する誤ったメッセージをうまく受け止める方法を紹介します。
「心の休息」が必要な3つのサイン
ある程度の困難や失望は、回復力を鍛えてくれます。ですから、仕事がうまくいかないという理由だけで休暇を取るべきではありません。 それよりも、次のような日には、「メンタルヘルスための休暇」を検討してください。 1. 自分の心理状態があなた自身、同僚、クライアント、あるいは客に危険を与えている受け手の立場になって考えるとわかりやすいでしょう。 うつ状態で注意散漫なパイロットは、飛行機を操縦してはいけません。疲労困憊している保育者は子どもの世話をすべきではないですし、燃え尽きている医師に手術をしてもらいたい人はいません。怒っているドライバーに、大型トレーラーを運転してもらっては困ります。 2. ストレスで集中できないマンハッタンのセラピストで『How Does That Make You Feel?: True Confessions from Both Sides of the Therapy Couch』の編者でもあるSherry Amatenstein氏はこう言います。 仕事に行こうと思うだけで恐怖を感じるときや、職場にいても集中できないときは、しばらく仕事から離れてください。 失恋や家族の死などの大きな悲劇を抱えているときも、自分ケアの時間を取りましょう。 この激しい感情はどこから来るのかと自問してください。それは、継続的なものなのか、それとも短期的なものなのか。心の中で起こっていることに耳を傾けるのです。 3. 辞めたい激しい感情は、職場環境に問題があることの警告かもしれません。そんなときは少し職場から離れることで、問題を大局的にとらえられるようになり、冷静で合理的な判断ができるようになります。 転職を考えるべきか、同僚との問題について上司と話し合うべきか。 フラストレーションに晒されて、苛立っている状況では、最善の策を考えることはできません。早まった判断をしないよう、まずは「メンタルヘルスのための休暇」が必要です。